引き続き過去に登った縦走路、北アルプスの針ノ木岳～爺ヶ岳～鹿島槍岳の記録
３日目です！！
北アルプス縦走４日目の行程。。
冷池山荘～西俣出合～大谷原
予定の所要時間：4時間
実際の所要時間：6時間（休憩時間2時間）
北アルプス４日目、冷池山荘～西俣出合～大谷原
朝４時３０分に起床！！
メンバーに「凄い事になってるから、早く起きろ！！」と叩き起こされ、
もぞもぞと寝袋を這い出すと、、、
「・・・・」
言葉を失い、寒さも忘れて、ただ唖然。。
予想を超える衝撃の景色が広がっていました。
黒部ダムのある谷が分厚い雲で埋まっていて、その先には立山連邦と剱岳の先端が
ひょっこりと顔を出している。。
ふわふわの白い雲を歩いて、簡単に剱岳のピークに行けてしまう様な錯覚に。。
針ノ木岳方面。。
これまで、何度も雲海は見てきたが
こんなに広範囲で幻想的な雲海は初めてでした。
東側からは、太陽が顔を出し始め、冷え切った山肌に温かい光を
注ぎ始めると。。
大気が少しづつ温められ、雲海も少しづつ上がり、
周りにも朝もやがたちこめてきた。
何と！！
後ろの空に、、、誰かが！！
ブロッケン現象！！
今まで、テレビでしか見た事が無い、ブロッケン現象が、、！！
幻想的な空間の中に突然自分の姿が浮かび上がり、
その周りを光の環が包んでいる。。。
なんて素晴らしい光景なんだろう。。
溜まっていた雲海が上昇し続けて、山の低い部分から流れ出しています。
最終日の朝に、一生忘れられない様な景色が続き、テンションが
上がりっぱなしです！！
フッと気が付くと、寒さと空腹が押し寄せてきました。
雲海も消えてきた事だし、
さあ、とりあえず朝飯に。
今日の予定は、冷池山荘から西俣出合を通り大谷原の登山口で
タクシーと待ち合わせ。
道は下るのみ！
下界へ向けて下るのみ！！
朝食を済ませて、出発の準備はしたものの、、
四日間の素晴らしく充実した時間のなごりおしさと
下りきったら、この山旅が終わってしまう寂しさで
足が中々前に出ませんｗ。。
稜線から外れ、赤岩尾根を黙々と下っていくと、緑が深くなってきました。
下ってきたと言う実感が湧いて更に口数が減っていきます。。
気が付くと、西俣出合に到着！
流れのある川が有るので、足をアイシングして行きます！！
「どうせこの後は、林道だから、、昼寝でもしてのんびりして行こうか」
「どうせタクシーとの待ち合わせ時間もまだ先だから、のんびりして行こうか」
となんだかんだ理由をつけて、未練タラタラな感じｗ。。
タクシーとの待ち合わせが無かったら、日が暮れるまでのんびりしていそうな
気配。。
「もう、大人ですから、、そろそろ出発しますか。。」
と意味の分からない事をつぶやいて、出発。。
無事に大谷原でタクシーと出会い、扇沢の車まで送ってもらいました。。
北アルプス 針ノ木岳～鹿島槍ヶ岳 縦走の感想、まとめ。
針ノ木岳～鹿島槍ヶ岳への３泊４日縦走の登山でした。
１日目は縦走登山ならではの稜線までは急登というシナリオでしたが
雪渓は自分の歩幅で進めるので、呼吸さえ乱さなければ行けます。
その後の針ノ木峠までの急登ザレ場は、日差しに晒されることもあって
体力の消耗が激しかったです。
２日目、稜線をひたすら歩きました。
左手には黒部ダムを眼下に立山連邦、剱岳という北アルプスの
メインディッシュが続きます。
稜線も何度も勾配が有り、何処の登山道でも絵になる様な景色でした。
３日目、今回の最終ピーク、鹿島槍ヶ岳に！！
針ノ木岳から見ても、天空の吊り橋、吊り尾根が見えました。
山頂では残念ながらガスッていて展望が聴かない状態でしたが
感動のひと時でした。
４日目、朝の出来事にはたまげました！！
一面に広がる雲海、自分の影に後光がさした差したようなブロッケン現象
こんな体験ができた事が奇跡だと思いました。
標高の高い所で寝起きに興奮してしまった為、鼻血が、、、
「鼻血出てるよ！！」と笑いながら言った友に「お前も鼻血出てるよ！！」
という、いつまでも笑い話になる様な思い出もできましたｗ。
北アルプスの山深さが身に染みる様な、飽きる事のない縦走でした。
お盆休みの影響もあり、人は多かった様に感じますが
新たな出会いもあったりと、不快な事はありませんでした。
今回は全てテント泊だったのですが、針ノ木小屋と冷池山荘のテン場が
最高のロケーションで癒されました。
そして、絶景の続く稜線と、驚く様な自然現象。。。
最高の山旅でした。。。
次には、４日間の縦走で出会った高山植物を載せています。
是非ご覧ください！！
