過去に登った、残雪期の八ヶ岳、硫黄岳~根石岳~天狗岳の縦走記録
2日目と3日目です。
Contents
八ヶ岳、硫黄岳~根石岳~天狗岳の行程。。
今日はオーレン小屋を出発、硫黄岳に登り稜線で根石岳、天狗岳
を越えて黒百合ヒュッテに向かいます。
所要時間:7時間
八ヶ岳2日目 硫黄岳から稜線で黒百合ヒュッテへ。。
朝5時起床、なかなか寝袋から脱出できず、、6時起床!!
もぞもぞと外に出ると、本日も透き通る様な晴天!!
朝食のお茶漬けをかきこみ、パッキングをして7時に出発。。
夏沢ヒュッテに戻り、そこから硫黄岳へ
稜線伝いに雪の上を進み、30分程歩くと
硫黄岳爆裂火口壁が光っていました。
温まってきた体を、心地よく冷やす風が清々しい。。
黙々と登る事、1時間少々
山頂に着きました。。どうやら独り占めの様ですw
さえぎる物が何もなく、青空と雪の付いた山々360°拡がっている。
気持ちが良い~~。。。
硫黄岳の火口壁と雪で、アートの様な風景が。。
八ヶ岳最高峰の赤岳、更に阿弥陀岳、重鎮の様な存在感に圧倒されます。
「行ってみたい。。」
冒険心と恐怖芯で、ムズムズする景色。。
景色に見惚れて、ついつい長居をしてしまいました。
まだ、登り始めて1時間30分。
8時30分、後ろ髪を引かれつつも出発!!
木々の中の稜線も、光を浴びて美しい世界を作り出しています。
美しすぎる、、楽しくて仕方がない。。
ウキウキで稜線を軽快に1時間
9時45分に根石岳山頂に到着!!
根石岳山頂付近には雪は無く、久しぶりの地面に。。
前方には天狗岳が。。
右が東天狗岳、左が西天狗岳です。
後方には、歩いて来た稜線の向こうに赤岳、阿弥陀岳が。。
太陽の温かさと冷たい風が何とも心地いい
のんびりと、景色を堪能しながら天狗岳へ。。
近づいてきました。。
西天狗には雪が残っていて、歩いている人が良く見えます。
硫黄岳から来て、初めて人に会いましたw
10時40分、天狗岳山頂到着!!
西天狗岳への吊り尾根が美しいです!
さあさあ、西天狗へ行ってみましょう。
吊り尾根の途中から、雪がフカフカしていて、歩きづらい感じでした。
ピッケルを頼りに、しっかり固めながら進みます。
やっぱり西天狗岳からの眺めも最高!!
箕冠山の絶壁の向こうに硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳が、、
素晴らしい景色です。。
注意しながら、東天狗に戻り
絶景の中でのんびりと昼食!!
気が付くと12時30分に
そろそろ今日の野営地、黒百合ヒュッテを目指します。
振り返ると、西天狗岳上部に飛行機雲が、、
絵になりますなぁ~~。
13時45分、黒百合ヒュッテに到着!!
受付を済ませて、テン場へ
今日は雪の上にテントを張って、我が家の出来上がりです。
時間も早いのでビールを持って黒百合ヒュッテ近くの天狗の奥庭へ。。
大きな岩と岩の間に入り、冷たい風を避けながら晩酌。。
夕陽が辺りを染め出し、長く伸びた影が律儀に並んでいる。。
今日も最高の縦走でした。
天狗の奥庭に来るのは何度目かなと考えつつ、テントへ。。
八ヶ岳3日目 黒百合ヒュッテからみどり池入口へ。。
木々の中を歩いて、3時間。
昨日までの絶景を思い出しながら、黙々と進みます。
黒百合ヒュッテからの下りは前半、きつい傾斜があったり
岩が出ていて、逆にアイゼンが滑ってしまい歩きずらい所もありますが、
後半は雪が湿っていてシャーベット状になっているので、
アイゼンの爪が良い感じで潜り、歩き易いです。
原生林の中を光が差し込み、春の訪れを感じます。。
11時にみどり池入口に到着。
いつものことながら、帰り道は山から出たくない思いでのろのろと、、、
しかし、あっという間に車まで着いてしまいました。
八ヶ岳 硫黄岳~根石岳~天狗岳縦走の感想。。
今回は5月初旬の残雪登山でした。
3日間快晴と天気に恵まれて、気持ちの良い登山が出来ました。
登山道は山頂付近険しい所も有りますが
稜線まで出てしまえば、比較的緩やかで歩き易い稜線です。
雪は殆どが溶け始めている雪で、踏み固められて歩き易い所も有れば
傾斜でアイゼンの爪が、あまりきかない所も有ります。
この季節に八ヶ岳へ行かれる方は、アイゼンはもちろん
ピッケルも持って行く事を、お勧めします。
何はともあれ、最高の縦走でした。。